。決して不快な音ではないので,その点はまったく問題ないのだが,戦場のど真ん中では声が埋もれてしまう可能性が高い。 USB接続時もチェックしてみると,傾向そのものはアナログ接続時と変わらないことが分かるのだが,しかし7kHzのピークが小さくなり,さらにそれ以上帯域での落ち込みが大きくなっていることもあって,(グラフで見られるほど大きな違いはなかったものの)より籠もった印象になる。 DR-GA500で内蔵USBサウンドデバイスを介した場合のマイク入力波形。ここでもグリーンがリファレンスとなる なお,気になるレイテンシは,ソニーが「問題ない」と述べていたとおりの結果だった。アナログ接続,USB接続とも,いい意味で「遅くも早くもなく,何も言うことはない」といったところだ。 課題も多いが驚きも多い尖った製品選ぶならDR-GA500しかない 長くなったが,そろそろまとめよう。秀逸なメカデザイン,ヘッドセット込みでバーチャルサラウンド処理の最適化を行ってきた作り込みの“深さ”,そこから得られるFPSモードのバランスに優れた音賰A向と,ピンポイントの定位感が得られるDR-GA500は,まさに「圧倒的」という言葉がふさわしい。 「うん。なるほど他社にこれは無理だね」という凄み,Lineage2 RMT,具体的には,デザインと機構,音伽尉o密な統一感が,アラド RMT,DR-GA500にはある。 DR-GA500の製品ボックス 筆者は近年リリースされているソニー製オーディオ機器の大半にそれほど魅力を感じてこなかったのだが,そんななか登場したDR-GA500の,全体から感じられる物作りへのこだわりと情熱には,最大限の敬意を払いたい。こういった“熱”が薄れ,台湾や中国のデザイナーに,量産だけでなく設計まで任せるメーカーや開発者が増えたから,日本のオーディオ関連製品はダメになったのだと感じている筆者にとって,最大手の一社が見せたこの執念は,気持ちのいい驚きだった。 本気のソニー,かっこいいぞ。 ……もちろん,第1弾製品ということもあり,気になる部分は散見される。最大のマーケットはマザーボードのオンボードサウンドなので,デジタルビットストリーム入力をサポートしていない部分はやむを得ないとしても,マイク入力はなぜこのように籠もった音になってしまったのかは,やはり疑問だ。リモコンの使い勝手も、少なくとも褒められるレベルではないだろう。 そして何より,DR-GA200というアナログ接続ヘッドセットを単体販売“してしまった”ことは,どうしても引っかかると言わざるを得ない
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