?ボンドらしさ”を表現した作品になっているのだ。 というのも,PS2版はFPSではなくTPSであるというのが大きい。「GoldenEye 007」を別格とすれば,“007らしさ”を堪能できる作品は,FPSよりTPSに多い。これはやはり,ジェームズ?ボンドらしいスニーキングなどの隠密行動は,FPS視点よりもTPS視点のほうが,プレイヤーにとっても分かりやすく,映画の追体験には適しているからだろう。 なお,ゲームの本筋は基本的に他機種版と同じで,ストーリーも一本道。ただしオープニングは,PS3版などではミスター?ホワイト邸でのドンパチから始まるが,PS2版ではその前に邸宅へ忍び込むミッションが用意されている。「メタルギア ソリッド」のソリッド?スネークほど細かい動きができるわけではないが,映画版007のテイストは見事に受け継いでいるといえるだろう。 ムービーシーンの多くは,PS3版のものをビットレートを下げて流用したものだが,PS2版のみのムービーも少なくない。そしてPS2のみのムービーでも,ボイスキャストがきちんと声を当てている。 PS2版の残念なポイントとしては,オンライン対戦などに対応していないことぐらいだろうか。 また難度は,PS3版と比較するとPS2版のほうがかなり高い。PS3版では,余るほどの銖帳颔博`ム中で入手できるのだが,PS2版は無駄撃ちを控えておかないと,ゲームが進むにつれてかなりキツイことになる。 さらにいうと,ゲームの終盤は映画やPS3版などとは異なるシチュエーションが用意されている。そのため,映画だったら……みたいな先入観を持ってラスボスに臨むと,ちょっと苦労してしまうかも……というか,筆者はかなりの苦労をしてしまった。なんせ,Diablo iii Gold,映画と違う状況でクライマックスを迎えるとは思わなかったので! とはいえ,高い難度というものは,ugg,生粋のゲーマー魂を揺さぶるもの。クリアできないと悶々としてしまうが,苦難を乗り越えてクリアできたときの喜びは,難度が高いほど大きいものだ。 そういう意味でPS2版慰めの報酬は,海外産ゲームらしい“ノーヒント?ノーライフ”な仕様で,何度となくコンティニューを強いられるスタイルであるため,映画の追体験だけではない楽しさに溢れているのだ。 ちなみに6月19日には,20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンより,Blu-ray版「007/慰めの報酬」が,6月26日にはDVD版「007/慰めの報酬<2枚組特別編>」(初回限定生産)が発売される
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